わたしが趣味で開いているガラス工芸教室の生徒さんは、圧倒的に主婦の方が多いのですが、最近ちょっとした悩み相談を受けることがありました。
実は３歳と５歳の男の子がいる家庭のお母さんなのですが、子供たちが家中で暴れまわって困っているというのです。もちろん子どもが自由に遊びまわることは良いことなので、うるさかろうが、喧嘩して泣きわめこうが、多少危なっかしいことがあろうが気にしないでいたそうなのですが、ついこの間、勢い余っておもちゃを投げつけて窓ガラスを割ってしまったのだそうです。幸い怪我人などは出なかったそうですが、一つ間違えば大事故につながっていただろうとお母さんはかなり気にされておられました。

確かにガラスが割れやすく、しかもその破片は凶器になりえます。昔よりも技術が進歩して、薄くて平らなガラスが作れるようになりましたが、その分ガラス自体の強度は犠牲になってきた面があるのでしょう。もちろん、そうでなければ透明なガラスというのは作れないのですが、子どもの安全を考えると「仕方がない」では済まされないというわけです。
子どもは外で遊べば良いという時代ではなくなってしまいましたから、ひずみが来ているのかもしれませんね。

そのお母さんには特殊加工を施したガラス製品を紹介しましたが、その前に子どもがガラスを割ってしまったときの対処も考えておくべきでしょう。
まず、割れたガラスの破片は絶対に素手で触ってはいけません。ついつい大きな破片だけでも片付けようとしてしまいますが、まずは軍手などを用意するのが先です。窓ガラスが割れたとき、サッシに残っているガラスも触れてはいけません。落下の危険がある場合は、全体を大きな段ボールなどで覆ってしまいましょう。ガムテープなどで補強するのは一時しのぎになりますが、危険なことにかわりはありませんのでおすすめできません。
そして一刻も早くガラス修理の業者さんを呼びましょう。

今回、すぐに来てくれたのは柏　ガラス屋さんです。